2005年06月24日

ケーサツの話

僕は警察の人とじっくりと話をしたことが3回ある。
話といってもとても事務的なもので、全然心踊るものではない。(当然か)

昔19、ハタチぐらいの頃、新聞配達のバイトをしていて、
朝刊を配り終わってタイムカードを押し一人暮らしの部屋に帰ると店から電話があった。
『刑事さんが店に来てて、君の話を聞きたいらしい。とにかくすぐ来てくれまいか』
ということだった。
はて。胸に手をあてて(あててないけど)思い出そうとするが、全く心当たりがない。
万引きはしてないし、Hなビデオはちゃんとツタヤに返してる。
仕方ないので、とりあえず行ってみる。

店には刑事が2人来てて、僕を待ってた。
こういう時って警察手帳を内ポッケから出してきて
「浪速署のものです」とか言うもんだと思って育ってきた人間としては
「あ、どうも」と来られた日にゃ、エーーッ?(´Д`)だった。
で、話はというと年配の方の刑事(TRICKで言うと矢部刑事の方)が言うには
その朝、僕が新聞を配った家でなにやら事件があったらしい。
「〇×マンションの〇〇〇号室に何時頃新聞を入れましたか?」
「その時何かいつもと変わったことはなかったですか?物音がしたとか。」などなど。
僕は何が何だかワケがわからず「いえ、何も……。」「特には……。」と言うばかり。
あーゆー時って警察は向こうからは何にも教えてくれないんですね。
まぁ予断を与えないためなんだろうけど、
こっちとしちゃあ何があったのか気になって気になって仕方がなかった。
で、そのマンションの下に見かけない車が1台停まってた、という話をしただけ。
早朝の街なんて、たいてい毎日同じ風景だ。ひとけがないから余計に。
365日毎朝同じルートを走ってりゃ、いつもの場所にいつもの何かがなかったり、
いつもはない何かがあったりしたら非常に目に付くんです。
(よからぬ事をやらかそうと考えてる人は、覚えていた方がいい事実)

話が一通り終わり、刑事さんたちは用事が済むと、あめちゃんやボールペンをくれるでもなく
そのまま「ありがとう」と言って、満足してないような顔で帰っていった。
その後その事件がどうなったのか、何も聞かされていない。
何だったんだ、一体!?

この話の教訓。『市原悦子は特別』。
人はそんな簡単に何かを目撃したりはしないのだ。



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