2006年09月26日

ゆっくり歩け、たくさん水を飲め。

アフターダーク

今日、本屋に行ったら、いつの間にか文庫になってた。
知らなかったぜ……_| ̄|○

ハードカバーの単行本は持ってるけど、また読みたくなったので買ってきた。

この「アフターダーク」は、今のところ村上春樹の最新の長編。
本人曰く、『短めの長編』。
ファンの間では「つまらない」、「いや、面白かった」と評価の別れる作品。

登場人物を第三者的なカメラの視点で追う手法が
これまでにないものだったので、なかなか新鮮味があり面白かった。
僕としては、結構楽しめました。


村上春樹は、(大げさに言うと)しばしば人間の普遍的なテーマを描く。
邪悪で超越的な暴力に対して、人はどう対峙していけばいいのか。
「1973年のピンボール」の「万力で手を潰された猫」。
「ねじまき鳥クロニクル」の「皮剥ぎ」。
「海辺のカフカ」の「猫殺し」。

そういった邪悪なるものに対して、
「ご飯はきちんと食べましょう。」
「仕事は真面目に。」
「アイロンをかけて身だしなみは清潔に。」

そういう人間的なものが「闇」的なものから自らを救う、と。

だから僕は村上作品を読むと、きちんと生きていこうと思うのかも知れない。


今作品では、その「闇」的な場所に足を踏み入れかけるマリを、高橋やカオル、コオロギらが救う物語。
(だったように記憶する。)
ちょっと忘れかけてるので、もう一回ちゃんと読もうと思います。



ちなみに、タイトルの「ゆっくり歩け、たくさん水を飲め。」というのは
この作品に出てくる高橋のセリフ。
とても印象的な言葉です。

「……ねえ、少し歩かない?」とマリは言う。
「いいよ。歩こう。歩くのはいいことだ。ゆっくり歩け、たくさん水を飲め」
「何、それ?」
「僕の人生のモットーだ。ゆっくり歩け、たくさん水を飲め」



「1973年のピンボール」にも同じセリフが出てくる。
「おやすみ。」と鼠は言った。
「おやすみ。」とジェイが言った。「ねえ、誰かが言ったよ。ゆっくり歩け、そしてたっぷり水を飲めってね。」


いいモットーだ。

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この記事へのコメント
水はたくさん飲まないと熱中症にwww
Posted by たえぴょん at 2006年09月26日 23:03
しかもミネラルウォーターよりもスポドリ系ならなお良しwwwうぇwwwwうぇwwwww
Posted by シウヘイ at 2006年09月26日 23:07