2006年12月20日

宮本について、もう少し。

帰ってきて家に着いたら、今日一日押さえていたものが一気に込み上げてきて、
ブワッと泣いてしまった。
気が緩んだら、どんどん涙が溢れてきた。
みんなのブログやmixi日記を読んでたら余計に。
感傷的になりすぎだな。


僕はずっと、「自分は“選手”よりも“ガンバ大阪”というクラブを愛してるんだ」と思ってきた。
そして実際その通りに、どんなに選手が入れ替わろうと、その気持ちがブレることはなかった。

永島が出て行ったって、
礒貝が移籍したって、
エムボマがイタリアに移籍したって
稲本がアーセナルに行ったって、、
新井場がいなくなったって、
木場が移籍したって、
大黒がフランスに旅立ったって、
アラウージョがブラジルに帰ったって、
フェルの移籍が決まったって、
毎回それは寂しくはあったけれども、「まぁしょうがないよね。」という気持ちだった。
「自分は冷たいのかな?」と思うときもあった。
(唯一、松波の“引退”だけが例外。)

だから宮本のこの移籍に関するニュースを初めて聞いたときも、
ああ今度こそ行くだろうな、と思いつつ
「まぁしょうがないよね。行ってらっしゃい。」という気持ちだった。
今日までは。

「宮本を応援してる」なんていう積極的な気持ちには一度としてなったことはない。
そう自覚している。
でも、今この気持ち。
自分でも気付かないうちに、宮本は特別な存在になっていたんだなと改めて思った。




初めて宮本を知ったのはいつだったろうか。
以前にも書いたかもしれないけど、スポーツ新聞の片隅に、
アンダー世代の代表メンバーが小さく載っており、
その中に「宮本恒靖(G大阪ユース)」と書いてあったのを見て、
とても誇らしく思ったのが、一番古い記憶。
93年?

「あぁ、世代別の代表に選ばれるほどの、この選手が成長してトップで活躍するようになったら、
 今は弱いガンバも優勝争いできるようになるかなぁ…。」

と、そのとき思ったものでした。
彼は僕らの希望だった。

その後、彼は見事トップ昇格を果たし、コンスタントに試合に出場するようになる。
そして稲本潤一がJ最年少の記録を作り、小島宏美が活躍し、
都築龍太が岡中から正GKの座を奪い、二川孝広がデビューした。
僕は、このまま行けば必ずやガンバ大阪は黄金時代を迎えると信じて疑わなかった。

そしてその中心にはいつも宮本恒靖がいた。
気にはせずとも、いつもそこにいた。


あれからアントネッティが去り、早野が監督に就任し、
竹本コーチが臨時で監督を務め、西野さんがやって来た。
思ってたよりずっと時間はかかったけれど、ガンバ大阪はやっと「強い」と自慢できるチームになった。

宮本がガンバに入って15年。
トップにデビューして12年。

長かったな。



僕らは、宮本が努力の人であることを知っている。
背が高いわけでもない。
対人に強いわけでもない。
キックが上手かったわけでもない。
そんなディフェンダーが、あれほども素晴らしいフィードができるようになり、
クレバーな守備と統率力で、W杯にも日本代表として2回も出場した。
僕らガンバサポの自慢の選手だ。
たまにポカもするけどね。


そして今、宮本は自分の夢を叶えるべく海外へと旅立つ。
頑張って来て欲しい。
持ち前の努力でもってヨーロッパでも活躍して欲しい。
もう帰る場所はないぐらいの気持ちで。


僕はずっと忘れない。
ゴールを決め、胸のエンブレムを握りしめる宮本の姿を。
どんなに痛い敗戦の後でも、くっきりとした口調でインタビューに答える宮本を。
失点しても、すぐさま仲間を奮い立たせる宮本を。
優勝の瞬間の、その涙を。


次、ガンバに帰ってきたら「じょーーずーーー」と言ってた恒凛クンは、
もうちょっと大きくなってるかな。

このエントリーを含むはてなブックマーク

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/shuhey1973/50585272
この記事へのトラックバック
今日、宮本恒靖が現役生活からの引退を表明した。 宮本恒靖公式サイト:Sports@nifty ヴィッセル神戸 | VISSEL KOBE 宮本恒靖選手、引退会見でのコメント・質疑応答全文掲載 いろいろと、本当にいろいろと思うところはあるけども、宮本に対する思いはちょうど5年前に書いた
[football]宮本恒靖、引退。【百舌鳥日記】at 2011年12月19日 21:30
この記事へのコメント
泣ける。
Posted by 上級大将 at 2006年12月20日 23:47
こんなときに初めましてで非常に微妙で申し訳ないですが、泣きました。
Posted by ろうらん at 2006年12月21日 00:37
>上級大将さん
宮本のためにもまだ獲ったことのないカップを、ですね。

>ろうらんさん
初めまして。
やっぱり彼はみんなにとって特別な選手だったんだなぁと思わされますね。
ほんとにありがとうと言いたい。
Posted by シウヘイ at 2006年12月21日 09:02
読みながら泣いてしまいました。
恒さんがいる、それが当たり前でしたからね・・。

ありがとうと言いながら、笑って送り出してあげたいです。
Posted by 桃 at 2006年12月21日 17:22
はじめまして、いつも拝見してます。
これを読んで涙が止まらなくなりました。
シウヘイさんの気持ち、すごくわかります。
私も移籍が決まったときは、軽い気持ちでいました。
でも仕事が終わって恒のHPを見て、相変わらず最後までしっかりとした彼の言葉と読んで、改めて宮本あってのガンバだったのかななんて思うと、本当に寂しくなりました。
優勝のDVDをこれからみようかなぁと思います。
ではまたおジャマ致します。
Posted by ヒロ at 2006年12月21日 20:05
読みながら目が潤んできました。

シウヘイさんもそうだと思いますが、
僕らガンバが弱くてどうしようもなかった時代から
応援してきた者にとっては、いつも当たり前のように
ツネがいて、一緒に成長してきましたからね。

家族のひとりが明日から急にいなくなっちゃうような
ほんとに淋しい気持ちがします。
☆をあとひとつ餞別にして、送り出してあげたいですね。
Posted by at 2006年12月21日 21:28
ごめんなさい。上のコメント、わたしです(汗
Posted by こに(兄) at 2006年12月21日 21:30
初めまして。J.B.Antenna経由できました。シウヘイさんを始め、いろんな方の宮本選手への思いを見て、涙が自然と出てきました。
他サポ(アルビサポ)ながら、ガンバサッカーは見てて楽しく、「TVでもこんなに面白いんだから、現地ではもっと面白いんだろうな」と羨ましく思います。天皇杯、ぜひ頑張ってください!!
あと松下選手は、ガンバに戻る頃にはさらに成長してると思います。ご期待下さい!
Posted by サミィ at 2006年12月21日 22:25
>桃さん
笑顔で送り出したいですね。「しっかりやって来い!」って。
その為にもあと3試合!

>ヒロさん
はじめまして、ヒロさん。
考えれば考える程、ウルッと来てしまうので、もうあまり考えないようにしようと思います。
DVDなんて見たらまた泣いちゃいますよ?w

>こに(兄)さん
一瞬「『こ』!?」って思ってしまいましたw

ほんとに家族みたいだなーって思いました。
普段、そんなに気にかけることはないけれど、
やっぱり特別な存在だっていうところが。
宮本に星のはなむけを!

>サミィさん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
サポにとって、こういう選手がチームに居るという幸せを感じております。
天皇杯頑張りまッス!

松下を宜しくお願いします。愛してやって下さいねw
Posted by シウヘイ at 2006年12月22日 13:43