日本サッカー協会は12日、来年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場するクラブの決定方法を発表した。2006年度の天皇杯全日本選手権を制した浦和がACLとJリーグ1部(J1)の両方に優勝の可能性があるための措置。
優先順位は(1)ことしのACL優勝(2)J1優勝(3)天皇杯優勝(浦和)(4)J1の2位(5)天皇杯2位(G大阪)(6)J1の3位−となる。
浦和がACLに優勝した場合は、日本から3チームが出場。仮にJ1が現在の順位のままで終了すれば、首位浦和、2位G大阪、3位鹿島が出場権を得る。
本年度の天皇杯優勝チームにはACLの出場権が与えられず、2008年度の天皇杯優勝チームが2009年のACLに出場する。
まとめる。
i)浦和がACLとJを優勝した場合。
・(1)ことしのACL優勝→浦和レッズ
・(2)J1優勝→× …(3)天皇杯優勝(浦和)→× …(4)J1の2位
・(5)天皇杯2位(G大阪)
ii)浦和がACLのみ優勝の場合。
・(1)ことしのACL優勝→浦和レッズ
・(2)J1優勝
・(3)天皇杯優勝(浦和)→× …(4)J1の2位
iii)浦和がJのみ優勝の場合。
・(2)J1優勝→浦和レッズ
・(3)天皇杯優勝(浦和)→× …(4)J1の2位
・(5)天皇杯2位(G大阪)
iv)浦和がどちらも獲らなかった場合
・(2)J1優勝
・(3)天皇杯優勝(浦和)
・(4)J1の2位
こうまとめてみると、ややこしそうに見えて実は単純だなぁ、と。
結局、浦和、ガンバ、鹿島、清水の4チームのうちの3チームが出るってことで。
で、気になるのが最後の一文で、
本年度の天皇杯優勝チームにはACLの出場権が与えられず、2008年度の天皇杯優勝チームが2009年のACLに出場する。というもの。
これまでは、2005年1月1日に優勝したチームは2006年開催の、
2006年1月1日に優勝したチームは2007年開催のACLに出場という、
無意味な1年の空白期間を置いてきた。
これをついに改めるってことか。
つまり、特別に、今やっている第87回天皇杯勝者には出場権は与えないということ。
本来ACLの出場権はAFC加盟各国のリーグチャンピオンとカップウィナーに与えられるはずなのにねぇ。
しかしこうなるとこれまでの、1年間空けてきた理由はどう説明するんだ?
準備期間が短くなるから、とか言ってたけど。
まぁ別に説明しなくてもいいんだけどなw
2009年の1月1日にACL出場が確定して、その3ヶ月後にはグループリーグが始まる。
チームとしては翌シーズンに向けて、戦力的な事をいろいろと想定しておかなくちゃいけないから大変だ。
慌ただしすぎる。
でもこれは2009年からの新ACLとの絡みもあるのかな?
まぁいずれにしても、これまでおかしな形で実施されてきて、
その解決をグダグダ言いながら先延ばししてきたせいで、
一時的にせよカップウィナーの価値が下がってしまったことになる。
これもまた協会とリーグの失策と言えるのかもしれないね。