もし、2002年に乾勲社長に代わってガンバ大阪の新社長に就任したのが佐野泉ではなく、
もっとダメな、熱意のカケラもチームを強くするビジョンもない、
親会社の出世競争に敗れた単なるダメ親父だったとしたら、どうなっていただろうか…。
2002年という年はガンバの歴史において特筆すべき年である。
ガンバサポは全員覚えておいた方が良い。
西野朗という男が現場のトップに就き、
フロントには佐野泉というやり手の実業家がやって来た。(やり手その1、その2)
チームでは前年に稲本が渡欧したものの、
遠藤(22)や山口(23)、吉原(24)がいて、
この年8番を付けた二川(21)、札幌から帰ってきた大黒(21)、
さらに宮本(25)、新井場(22)、橋本(22)なんかのユース組も若手ながらも活躍していた。
(※年齢は02シーズン開幕時のもの)
今思い返してみても、実に将来に夢が持てるチームである。
しかし、ここで最悪の想像をしてみる。
あの時に就任したのが佐野泉ではなくもっと他の、
「適当にやってサッサと本社に帰るべ」的なダメ社長だったとしたら。
当時のJリーグが資金的にチーム間格差のある状況だったとしたら。
今のガンバ大阪はなかったかも知れない。
ジェフが今ひどい状況である。
まぁ水本を獲ろうかとしてるクラブのサポが何を言っても「お前が言うな」と言われてしまいそうだけど。
僕は別に「頑張って!」なんていうつもりはない。
外部の人間がお気楽にそんなことを言うことほど失礼なことはないと思ってる。
ここ数年のジェフを見ていて僕ら他サポが得るべき『教訓』は何なのか。
僕にはこれがまったく分からない。
なぜなら、ジェフに起こったこと全てがサポの手の届かない所で決定してしまっていると思えるからだ。
サポはクラブのトップを選べない。
民意は反映されない。
非民主主義である。
我関せずな場所で決まった1人のダメ社長が、
クラブがそれまでに培った有形無形の財産をあっさりと無に帰せしめることも可能なのである。
ローエングラム公ラインハルトみたいな名君が現れればラッキー。
ヨブ・トリューニヒトならバッド・エンドな感じだ。
助けて、ヤン・ウェンリー。
しかし、そんな1人の人間にクラブがメチャクチャにされるという事態は考えものではないのか。
Jリーグは当然放っておくだろうけれど、もうちょっと何とかならないのか。
現在の千葉は明らかに自分たち以外の他力によって損なわれている様な気がしてならない。
(「他チーム」という意味ではなくもっと他の、Jの外の人たちにという意味で。)
S級ライセンスを持ってないとJの監督ができないように、
何らかの資格がないとクラブ社長に就任できないような、
そんな仕組みを考えてもいいんじゃないかとすら思える。
まぁ無理な話だろうけどねぇ。