2008年02月12日

『死神の精度』

本屋に寄ったら売っていたので早速買ってみたのだ。



1人の死神を主人公にした連作短編集。
今回は死神かよ。
短編集というか、これはもう1つの長編作品と言った方がいいかもしれないね。
全部で6つの話があるのだけれど、まず1話目の表題作「死神の精度」でグッと心掴まれました。

死神の設定が面白い。

調査部の担当者(死神)がもうすぐ死ぬ人間のもとへ派遣され、
1週間その人間を調査し8日目に死ぬことを「可」とするか「見送り」とするかを決定する。
死神は、人間が作る最高のものは音楽だと信じ、CDショップで試聴するのが至上の喜び。
天使は図書館に集まる。そして死神はCDショップに集まる。
いいねぇ〜。

そんなクールな死神と、もうすぐ死ぬことになるであろう人間の最後の8日間を描く。

「死」がテーマなのであるが、作品全体に流れる空気としては軽快。
死を描くことで登場人物たちのごく普通の、日常的な「生」を描き出す。
伊坂作品の魅力の1つであるテンポのいい洒落た会話の面白さもあり、
全編通して楽しめました。
そして合間合間の写真もグー。
あの作品のあの人も登場してくれて、思わずニヤニヤしてしまいましたがw

個人的に気に入ったのは後半の3編かなぁ。
ラストでは読者に時間を遡らせ、伏線が繋がり、そして美しい風景を見せてくれる。
なんとも暖かい読後感を味わわせてくれます。
死神のくせにw


伊坂作品は順調に発表順に読んでいってますが、なんかますます上手くなってるなぁと感じます。
この作品は今度映画になったみたいで、もうすぐ公開だとか。

■「Sweet Rain 死神の精度」オフィシャルサイト



金城武かー。
まぁいいんじゃないでしょうか。
企画としてCDも出すんですね。
しかもそれが主題歌かい。
それってどうなんだw

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