2009年03月27日

「スポーツ・マネジメント・レビュー Vol.12」

smr_new
ここ数日探していたSMRのVol.12をやっとゲットした。
特集は『"世界基準"で見たJリーグ』

http://www.sportmanagement.jp/


Jリーグ好きとしては間違いなく面白いであろう内容。
実際読んでみてもハズレなし。


以下、目次から。
(ネタバレ含む。)



【SMR SPECIAL】
16年間の歳月は、「チーム力」と「経営力」を育んだ。
“世界基準”で見たJリーグ。

【CONTENTS 01】
比較研究
世界のフットボールとJリーグ。

【CONTENTS 02】
「ヒト」「モノ」「カネ」の3視点で読み解く。
検証・Jリーグの「マネジメント力」。

【CONTENTS 03】
Jリーグ「クラブ100景」。

それぞれのマネジメント。
鹿島アントラーズ マネジメント優等生の次なる一手、「中期経営計画」の招待。
浦和レッドダイヤモンズ アジア№1クラブのチケット戦略とチーム哲学。
ガンバ大阪 戦略は“お客様第一主義”。幸之助翁の精神を継ぐ「新スタジアム構想」。
大分トリニータ 育成と少数精鋭主義に加え、“絆”に支えられた地方の優良クラブ。
ヴァンフォーレ甲府 小口スポンサーの獲得で再生に成功した「営業」の底力。

【CONTENTS 04】
生え抜き選手が最も活躍しているのは?
Jクラブ「人材育成」を採点する。

【CONTENTS 05】
アクセス、臨場感、快適度……6項目を識者が判定。
2008年J1スタジアム・アウォーズ。

【CONTENTS 06】
Jリーグ全試合対象観戦記録システム。
「ワンタッチパス」は、クラブ運営をどう変えるか

【CONTENTS 07】
キャリアデザイン研究
Jで働くということ──それぞれの軌跡。

【連載】
鈴木寛「社会の機能としてのスポーツ」。
第9回 Jリーグの“志民革命”が継続するために必要なこと。
スポーツと企業の幸福な関係。
第3回 博報堂DYメディアパートナーズ
欧州クラブ・マネジメントの現場から。
第6回 ピエール・リトバルスキ

【連載】SMR流知的武装講座
Jクラブのファイナンス・マネジメント。

武藤泰明・早稲田大学スポーツ科学学術院教授
Jクラブにとって望ましいスポンサーシップとは?
原田宗彦・早稲田大学スポーツ科学学術院教授

【連載】
注目の「マネジメント本」を読み解く。〜Jリーグ篇〜


構成としては、まず「世界」のサッカー界においてJリーグの占める位置を考察。
ヨーロッパのリーグと比較してJリーグはどうなのか。
そして「Jリーグ」とはどういった組織なのか、どう運営されていて、どのように機能しているのか、を検証。
その上で各クラブのありようを個別に掘り下げて、それぞれの現実や課題をリポートする。
非常に興味深い記事の連続である。


で、やっぱり一番気になるのがガンバ大阪の項。
見出しに続くリード文は次のとおり。

ガンバ大阪は、着実に、確実に成長している。
若手選手をユースから育てる一方で、クラブが標榜する「魅惑的攻撃サッカー」を実現するための外国選手も積極補強。
チームの顔・遠藤保仁のプレーも円熟味を増し、いつしか強豪の仲間入りを果たした。一方で入場者数は、日本屈指の商圏(吹田市、北摂地方)に位置しながらも、リーグ中位を彷徨う。
どのようにすれば、スタジアムはお客で溢れかえるようになるのか。
その答えを、社長の金森喜久男は導き出した。


そして俺たちのキクちゃんの言葉で記事は始まる。

「二〇一一年度末までには、サッカー専用スタジアムを建築できればと思っています。」

まずこの書き出しでちょっとテンション上がった。

「建築」である。

計画の発表とか具体化とか目途ではなく「建築」である。
もう建つこと前提。
地味にすごくないか、この一言。

スタジアムの建設後のことについては、明言はしていないようだが、

建設地を自治体に提供してもらい

施設をガンバが建設し

施設を自治体に提供し(寄付?)

ガンバが指定管理者になってスタ運営


っていう流れになるそうだ。
そうすることで固定資産税は払わなくて済むし、(おそらく)今より安い賃料でスタジアムを利用できるだろう。
しかも指定管理者なので柔軟な運営が可能になる。
良いことずくめ。


記事はこのあとガンバが現在抱えるスタジアム上の問題点だとか、
大阪にビッグクラブ的なチームが誕生する意義だとか、
社長の理想のスタジアム像(35,000人前後収容でイングランド的なスタだそうだ)といった内容が続く。
その中での金森社長の言葉がとても印象的だ。

「いえ、ビッグクラブになろうという考えはありません。あくまでも、お客さま、サポーターのみなさまに快適で安全な環境をお届けしたい。ただ、それだけなのです。目指すとしたらビッグクラブでなくエクセレントカンパニーですね

いいね、エクセレント・カンパニー。

1.行動の重視  
2.顧客に密着する  
3.自主性と企業家精神 
4.ひとを通じての生産性向上
5.価値観に基づく実践  
6.基軸事業から離れない 
7.単純な組織・小さな本社 
8.厳しさと緩やかさの両面を同じに持つ

ビッグクラブを目指すよりもこっちの方がずっとガンバらしいような気がする。
キクヲGJ。

キクちゃんが実践しようとするこの「お客様第一主義」は松下幸之助翁の精神を継ぐものだ。
これまでも度々その口から出てきた「顧客満足」と言う言葉は僕らのことを思う気持ちの表れなのだろう。
最初はホントにサッカーのこと分かってんの?とか思ったけど、
今はもう良い社長に恵まれたなぁという感じですw


そんな感じでかなり読み応えのある1冊でした。
これ以外にもJクラブのマネジメントだとか人材育成、運営、財務、ファイナンス、スポンサーシップ、メディアパートナーといった色々な切り口での記事が掲載されていてとても面白いです。
個人的には武藤泰明教授の「Jクラブのファイナンス・マネジメント」という記事が面白かった。
これを読んだら今後Jリーグが発表する各クラブの決算とかが違う目で見れそうだ。

2,079円という値段は雑誌としてはかなり高めではあるけれど、
これだけの内容のものがゴール裏のチケットと同じ値段で買えると考えればそれほど高価でもない感じ。
このレベルのサッカー雑誌が定期的に出てくれると嬉しいけれどなかなか難しいかもね。
あんま売れないだろうしw
「サッカー批評」がこれに近いのかな?
まぁとりあえずオススメ。





ちなみに「2008年J1スタジアム・アウォーズ」というコーナーの中で、
万博はカシマ、フクアリに続いて『飲食部門』で3位に入ってた。

美味G横丁効果すげええw



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この記事へのコメント
(`・ω・´)
Posted by JQTS at 2009年03月27日 11:27
>JQTSさん
早く読んで感想を聞かせてください!w
Posted by シウヘイ at 2009年03月27日 12:35
本読みたいすね
今日の報知にこの前の京都戦での事でガンバが100万円払うって載ってます
Posted by ロビー at 2009年03月28日 11:30
>ロビーさん
100万円うっとーしいわー。
もうホンマむかつく。
マジで村上は注意したほうがいいよ。
Posted by シウヘイ at 2009年04月01日 01:32