2010年08月16日

ガンバ大阪 永年在籍功労者表彰

唐突にブログ更新。
今まで何してたの百舌鳥日記。


本日、オフィシャルサイトでもってこんな発表が。


本日、2010年より制定いたしました「ガンバ大阪 永年在籍功労者表彰」の表彰式を全選手、スタッフ出席のもと、実施致しました。

「ガンバ大阪 永年在籍功労者表彰」とは、ガンバ大阪において、トップチーム選手、コーチングスタッフ、チームスタッフ、クラブスタッフとして永年在籍し功労したものに対し、記念品を贈呈するものであります。

★基準は下記のいずれかを満たす者
【選手】?ガンバ大阪在籍10年以上?公式戦300試合出場(ガンバ大阪在籍時において)?代表Aマッチガンバ大阪在籍10年以上50試合以上出場(ガンバ大阪在籍時において)?Jリーグ年間ベスト11受賞5回以上(ガンバ大阪在籍時において)
【コーチングスタッフ】?ガンバ大阪在籍10年以上?タイトル獲得5つ以上(ガンバ大阪在籍時において、タイトルはJリーグ、ナビスコ、ACL、CWC、天皇杯が対象)
【チームスタッフ】ガンバ大阪在籍15年以上
【クラブスタッフ】ガンバ大阪正社員としての勤続20年以上




選手だけでなくコーチスタッフ、チームスタッフ、さらにはクラブスタッフにまで。
ガンバ大阪に貢献した人物に対してクラブが感謝と尊敬の意を込めて顕彰するというのは本当に素晴らしいことだと思う。
いい発想ですね。

で、これを見てふと思い出したのはニック・ホ−ンビィの『ぼくのプレミア・ライフ』の中の一節。
ちょっと長いけど引用。

 ファンでいることについて、ぼくにわかっている唯一のこと――どんなにそう見えようと、それは代替的な喜びではない。だから、スポーツなんて見るものじゃなくてするものだよ、なんていう意見は的はずれだ。フットボールにおいては、見ることがすることと一致する。もちろん、エアロビクス的な意味あいにおいてではない。試合を見ながら耳からケムリが出るほど煙草を吸ったり、終わってから酒を飲んだり。帰る途中でポテトチップを食べたりするのは、ジェーン・フォンダ的には少しもいいことではないだろう。はあはあぜいぜいピッチを駆けまわっていたほうが、ずっといい。しかしぼくらにはある種の勲章がある。喜びはプレイヤーから発せられ、テラスの奥でぼんやり青く霞んでいるぼくらのほうへと広がってくるのではない。ゴールを決めるのも、ウェンブリーの階段をあがってプリンセス・ダイアナに会うのも選手だけれど、ぼくらの喜びはチームの喜びを水増ししたものなどではない。この日のような状況でぼくらが感じる喜びとは、他人の幸福を祝うものではなく、自分たちの幸福を祝うためのものであり、そして、悲惨な負けかたをしたときにぼくらを包みこむ悲しみとは、事実上の自己憐憫だ。フットボールの消費のされかたを理解しようとするなら、このことを頭に入れておかなければならない。選手たちはただぼくらを代表しているだけだ。選んだのがぼくらではなく監督であっても、ぼくらの代表であることに変わりはない。じっと目を凝らせばあなたにも、選手たちをつなぐ細い棒や、ぼくらが操るための小さなハンドルが見えるだろう。ぼくがクラブの一部分であるように、クラブもぼくの一部分だ。クラブがぼくを利用し、ぼくの考えを無視し、ときにひどい仕打ちをすることはわかっている。だからクラブとの有機的一体感を感じるなどと口にしても、ぼくは、プロ・フットボールの仕組みをぼんやりした頭でセンチメンタルに誤解しているわけではない。ウェンブリーでの勝利は、チャーリー・ニコラスやジョージ・グレアムのものであり、そして同時に、何から何までぼくのものでもあった(次のシーズン、グレアムからスタメン落ちを命じられ、その後放出されたニコラスが、この午後のことを同じくらい懐かしく思い出すだろうか?)。ぼくは選手たちと同じくらい、この試合に向けてがんばった。彼らとの唯一の違いは、ぼくのほうが何時間も何年も何十年も多くの時間をかけて試合に臨んだということだ。この午後のことなら、ぼくのほうがより深く理解していた。今でもあの輝く陽光が胸によみがえり、甘美な思いが広がるのは、そのせいだ。

ぼくのプレミア・ライフ(新潮文庫) - p294〜p296



「代替的な喜びではない」。
「ぼくらの喜びはチームの喜びを水増ししたものなどではない」。
「選んだのがぼくらではなく監督であっても、ぼくらの代表であることに変わりはない」。
「ぼくがクラブの一部分であるように、クラブもぼくの一部分だ」。



最初に読んだときはあまり何も感じなかったけど、今読み返すとこの気持ちがすごくよく分かる。

長い間チームに在籍した選手たちは当然クラブに対する思い入れも相当なものだろう。
それは普段のインタビュー記事などからも窺い知れる。
しかしそれはサポーターたちも同じで。

あの弱かったガンバ大阪がここまで強くなってタイトルを狙うことが当たり前になるまでのチームになった。
デビューしたてのあの弱々しかった二川がクラブを代表する選手になり、永年在籍功労者表彰を受けるまでになった。
時の流れを感じる。

そしてクラブや選手、スタッフに対するサポーターの思いというのをこのニック・ホ−ンビィの文章は上手く言い表してるなとも思う。

勝利やタイトルだけでなく、こういった永年在籍功労者表彰も含めてチームや選手の喜びというのは究極的には僕らの喜びそのものなのだ。
また同じ意味において、悲しみも僕らのものなのだ。
そうやって長年クラブと歩みを共にして得られる栄光というものは、ずっと信じ続けてきた僕らへのご褒美なのだ。

そしてそのご褒美は、そのチームにいる選手たちよりも僕らのほうがずっと重みを感じることが出来ると信じてる。
だってチームに関わってきた時間は選手たちより僕らのほうが長いんだから(笑)。

もうこの関係は宿命的に続くのだろう。
これからもよろしくお願いします。

Till death do us part.







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この記事へのコメント
西野さんを早くA代表の監督に・・・
Posted by エース殺し at 2010年08月16日 19:32