清水エスパルス 1−3 ガンバ大阪
本当にガンバ大阪の魅力溢れるゲームだった。
西野朗がこだわり、貫き通してきたものが凝縮された90分。
ずっと観ていたいと思った。
優勝するつもりだったけれどもそれに届かなかったので悔しい気持ちはある。
あるけれども納得してる部分の方が大きい。
それは選手たちがこの試合で気持ちのこもったプレーを見せてくれたのもあるし、最後までガンバ大阪のスタイル貫き通してくれたからなのだろうと思う。
勝ち点70で優勝できないなら仕方ないという思いもある。
いずれにしても、このゲームで見せてくれたガンバ大阪のこの10年の集大成とも言える姿に僕は感動していたのだ。
最後の笛が鳴ってからも名残惜しくてしかたなかった。
フタのファンタジーや藤春の勢い、スンヨンの茶目っ気、明神の熱いプレー、遠藤の調子が悪いながらも普通に見えて普通じゃないプレー、そしてハッシーとどの選手も素晴らしかったけれども、中でもこの試合ではグノのプレーが圧巻だった。
前線からボールを追い、攻撃に転じると何度も動き直してボールを引き出し、時には中盤にも顔を出し、ボールを受ければ軽やかなターンとパワフルなドリブルでゴールへ向かう。
結果2得点1アシストという大車輪の活躍ぶり。
今年1年を通してグノは頼もしかった。素晴らしかった。
今季のMVPは決まりだろう。
グノだけではなく他にもいろいろあるがすべて素晴らしかった。
失点シーン以外は。
試合後、西野と明神がお互いを労うように握手をして肩を組んで歩いてるのを見て涙腺が緩んだ。
なんだろうな、この気持ち。
感謝とか喜びとか悔しさとか淋しさとか。でも「ありがとう」って気持ちが一番強いかな。
いつもそればっかだけど。
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この試合をもってガンバ大阪の2011年シーズンは終わったわけだけど、1年を通して振り返ってみれば21勝7分け6敗、勝ち点70、78得点51失点という成績。
なかなか立派だと思う。
常識破りなペースで失点と勝ち点、繰り返しますけど
失点と勝ち点を同時に重ね「なにこの奇跡のチーム…」と思わせたシーズン序盤。
今年さらなる活躍が期待された宇佐美と新戦力アドリアーノの主力2人を失い、この先どうすんのよと思われた夏。
万博での神戸戦後の帰り、唐突に新加入が発表されたラフィーニャが驚くほど早くチームにフィットして勝ち点を重ねた秋。
そして最終節。
武井の充実やスンヨンの良い意味での裏切り、藤春&川西の大卒ルーキーコンビなど予想以上に楽しめた。
いろいろと混乱のあった2011年シーズンではあったけれども、最終的には優勝争いをして上位に着地できるというのはやはり10年間の積み重ねが土台としてあるからこそなのだろう。
しかしだからこそ、ACLのR16での3年連続敗退(ダービーでの敗戦付き)、2年連続無冠という結果に限界を感じたりもするのだけれど。
これからガンバは久しぶりに長いオフに入る。
開幕まで3ヶ月。新チーム始動まで2ヶ月。
それまでガンバ不足に耐えられるだろうか。
そのあたりはガンバサポは訓練されてないからな。
西野監督も退任し、選手も大幅な入れ替わりがありそう。
2012年は新しいサイクルが始まるのだろう。キラキラの思い出が詰まった10年紀が終わり、新たな幕が上がる。
ちょっとの間、感傷に浸ったら来たるべきシーズンに向けてまた顔をテッカテカにするのだろう。
それまでは「ら」の話や新スタ話に盛り上がりつつほんの少し休憩。
ガンバ大阪の皆さんお疲れ様でした。
ありがとうございました。
Posted by shuhey1973 at 23:34
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